学問のすすめ【読書感想文】
なぜちゃんとこれを勉強させてくれなかった。
一番読めばどんなに面白い本か子供でも絶対わかるはず。
ビジネス書としても全然有効で、原理原則を感じさせる。道理とか、本当昔から分かってることなんだな。
金になること勉強しようぜ。的なあっさりした感じ素敵すぎる。
読書感想文を無理矢理描かせるなら、
これを読ませる方が十分、
道理、修身の勉強になる気がする。
貢献して後世に伝えていきたい、
自分のやるべき事精一杯やって納得したい。
活力もらえる本です。
武士上がりの明治人て本当にカッコ良い。
迫り来る植民地化を防ぐために奮進してるよね。
日本人て底力絶対にあると思うの、
こんな庶民ですらそう思うんだもの、
本気出したら絶対すごい。
---以下抜粋---
実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の中の流れを察知するのも学問である
実用性のない学問はとりあえず後回しにし、一生懸命にやるべきは、普通の生活に役に立つ実学である。
政府が法を作るにあたっては、なるべく簡単にするのがよい。
既に法が定まった以上は、必ず厳格にそのねらいを実現しなくてはならない。人民は政府の定めた法律を見て不都合だと思うことがあれば、遠慮なくこれを論じて訴えるべきである。
既に法を認めて、その法のしたにあるときには、その法についてあれこれ勝手に判断せずらつつしんでこれを守らなければならない。
税金を払って政府の保護を買うほど安いものはない。税金はあれこれ考えず気持ちよく払うべし。
世の中の文明に貢献したかどうかでその重要性を決めるべきである。
衣食住を得るだけでは蟻と同じ。
我々の仕事というのは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることにある。
生計を立てるのが困難である、とは言っても、よくよく一家のことを考えれば、早く金を稼いで小さなところで満足するよりも、苦労して倹約し、大成するときを待った方がよいのだ。
1人の人間の考えていることを多くの人間に伝えるのに、スムーズにいくかどうかは、それを伝える方法に大いに関係している。
品格を高めよ。物事の様子を比較して、上を目指して 、決して自己満足しないようにすることである。
怨望は最大の悪徳。怨望は貧乏や地位の低さから生まれたものではない。ただ、人間の本来の自然な働きを邪魔して、いいことも悪いこともすべて運任せの世の中になると、これが非常に流行する。
孔子を学ぶものは、当時の時代状況を考えて、その教えを取捨選択しなければならない。
金が好きなのは人間の本性なのだから、その本性に従ってこれを十分満足させようとするのは決して咎めるべきことではない。
欠点をよく見れば、本質は別に悪くない。場所柄、強弱、方向によっては欠点ではなくなる。
人間は自分で思っているよりも愚かなことをする
多くの人は事の難易度と時間のかかり方を計算しない
棚卸しのススメ
人生というものは、思いのほかに悪事をなし、思いのほかに愚かなことをやり、思いのほかに事を成さないものなのである。
そのような不都合を防ぐ手段、それは、
事業の成否、損得について、時々自分の心の中でプラスマイナスの差し引き計算をしてみる事である。
疑った上で判断せよ
信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。
文明は疑いが進歩させる
信じる、疑うということについては、取捨選択のための判断力が必要なのだ。学問というのは、この判断力を確立するためにあるのではないだろうか。
物に支配される人々
議論と実行とは、少しも齟齬しないよう、間違いなくバランスを取らなければならない。
非常に大きなことからとても細かいことまで、他人の働きに口を出そうとするのならば、試しに自分をその立場に置いて、そこで反省してみなければならない。あるいは、職業がまったく違ってその立場になれない、というのであれば、その働きの難しさと重要さを考えれば良い。
人望とは実際の力量で得られる物ではもとよりないし、また財産が多くあるからといって得られるものではない。ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって、次第に獲得していくものなのだ。
栄誉や人望を求めるべきだろうか。そのとおり。努力して求めるべきものである。ただ、これを求めるにあたっては、相応のバランスが重要なのだ。
第一に簡単な言葉を使うこと。
第二に表情見た目を快くして、一見して人に嫌な感じを与えないようにすること。
交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある。
人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。
--2022.919--
追記。反芻して読む。染みるように、咀嚼するように。
一人の男が二、三人の女性を娶るのは、天の道理に背くことが明白である。
ケダモノと言って良い。
学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい。
妬みは百害あって一利なし
心が高いところになさあって働きが乏しい者は、常に不平を持たざるを得ない。
気概、きちんとやるべきことが見えていて、そこに全精力を傾けていきたい。
独立の気概のないものは、必ず人に頼るようになり、その人を恐れ、へつらうようになる。
大きなものを目指して動くことで、自分自身も充実するという連環。
世の中を良くしていくことと自分自身の充実は矛盾なく繋がっている。
社会と自分との関係をしっかり捕まえて、
客観的に物事を判断出来る能力は皆つけた方が良い。自分を社会に晒し、世界をスッキリ見渡せる。
他人と交際し、知見を広めて、社会を良くしていこうではないかという明るい展望が語られている。
漢学者については、
もってまわったくどくどしい言い方をするくせに、内容はほとんどない。酷評。笑
これって現在の日本の稟議書やらに規定とかもそうじゃないかな。仰々しいけど分かりにくい文というか、美辞麗句で中身が無いというか…。
そのものの価値が認められればどこのものでも構わない。西洋だろうが東洋だろうがね。